オタotaパパ

三児のパパでオタクなヤロウが、ダークサイドに片足突っ込みながら人生の悲喜こもごもを描き出す素敵ブログ。

漫才ギャング

もう随分前の映画ですが、嫁が見てみようと言うのでDVDをレンタル。
品川祐品川庄司)の脚本監督で話題にはなったので見た人も多いはず。


最初に言っておきましょう。
面白かったです。
おそらく世間の評価では「当たり障りなし」「テンプレ」「どっかで聞いた話」などなど出てきそうではありますが、「ベタな普通の話」を面白くするのも一つのスキルなんですよね。つまりは「ベタ」は決してマイナス評価ではない、ということ。作品の面白さ=意外性、ではないわけ。気付いてない人は多いけど。本当に巧い作家さんなら「桃太郎」でもめちゃくちゃ面白く書けると思うんだよね。


それはさておき。
漫才ギャングの特異性を挙げるとすれば、間違いなくこれ。


「ネタが面白い」


芸人が書いているからこその面白さなのか、はたまた「品川祐」という作家のセンスといったほうがいいのか、これが映画だということを忘れてしまうほどネタが面白い。大抵この手の、作中作のように入る漫才やコントだと、せいぜいクスリと笑う程度。それがこの作品だと声を出して笑うほどに面白い。もちろん人それぞれ感じ方はあるだろうし、肌に合わない人もいるでしょう。ただそれでも、ネタの完成度は高いと思う。素人なのに上から目線みたいになってて申し訳ないけど。


個人的には最後の締め方が好み。
うん、やっぱり漫才の話だよね、と思わせてくれる。こういうのってやっぱりセンスなんだよなあ。いいと思います。


ただ、その。
序盤はあれやこれやで何なので。
最初のほうは食事中にはお勧めしません。僕はバッチリ食事中に見てしまいました。心の中、バックハンドで突っ込みを入れてたことは言うまでもありません。